3時頃、トイレに起きた。また寝ようとしたが、どうも眠れない。目をつぶっていれば眠れると思ったが、何故か、眠れなかった。2時間半、目をつぶっていたが 眠れない。もういいや。起きることにした。5:30。出発は8:15だからまだ、2時間45分もある。同室の鈴木さんは、高いびきで眠っている。起こしちゃ悪いから、私は出来るだけ静かに行動することにする。机に向かって座る。お茶を飲む。メモを確認したりする。5:45頃、鈴木さんが目を覚ましてしまった。「まだ5時じゃん」「すみません。寝て下さい」
窓から外の景色をぼんやり見ていた。遠くの方を見たら、水平線が見える。海だ。そうか、ここからも、海が見えるのか。気がつかなかったな。私も眠ろうと思ってベッドに入ったが、結局、眠れなかった。
8:15。ロビーに行ったら、もうチェックアウトも済んでいた。キーを返して、出発。運転は塩野さん。塚尾牧場の予定は8:30。予定より少し早く到着した。ここも去年来た牧場である。
はじめにP34ホワイトマズル×コメンスメントを見せていただいた。すごく立派な体になっている。
いよいよ愛馬との対面となった。P56ヤマニンスキー×キタノガビーとの初対面である。我が愛馬は、なんか落ち着きがない。と言うより、全く落ち着きがない。塩野さんが、「気性的にはどうですか?」と例によって聞いて下さった。「・・・だから」あとから確認したら、「1人だから」と言っていたらしい。どうやら、臆病らしい。仲間のいるところから一頭で引いてこられて、不安を感じていたのだろう。塩野さんが「写真撮りますよ」と言ってくれて、私のデジカメを渡し、撮っていただくことになった。「あの、さわってもいいですか?」と聞いたら、「い、良いですけど気をつけてください」と言われた。 おっかなびっくりの写真が確かに撮られた。馬も私も。
私も臆病なのだ。馬のことは言えない。私は、競馬は長くやっているが、馬にさわったのは昨年のツアーが初めてだった。私は猫も犬も苦手だから、動物にさわることに慣れていないのだ。初めて馬の首筋を触ったとき「ああ、馬って暖かいんだな。」思った。
厩舎の方に引いて行かれるときが、一番良く見えた。お礼を言って車に戻る。塩野さんに「どうでした?」と聞かれた。少し考えて「まずまずかな」と答えた。「去年、アルケミストに会ったときは、大満足だったけど、今年は、まずまずだ。多くは望まないけれど、1勝はして欲しい。」と言った。辺見さんが「ダートですよ。ダートで走りますよ。」と言ってくれた。ダートでも何でも良い。1勝して欲しい。
白井牧場分場は、第1ゲート,第2・第3ゲートがあったが、「第1ゲートだろう」と言うことで第1ゲートの方へ行った。正解だった。白井牧場は11:00の予定だったが、10:15頃着いた。「場長さんだ」と鈴木さんが言った。鈴木さんは何度もツアーに参加しているから、顔を知っている。
「ついてきて」と言われて、車で、ついていく。「あれが、ヒルガオとモガミゲラン」と聞いて驚いた。すでに、乗っている。いままで、どこも、まだ放牧中だったから。「2番を通して、あげといて。後で見るから」と指示を出された。たぶんゲート練習用の2番だろうと思った。ちょっと離れた所まで来るまで行き、先にP18ドクターデヴィアス×アロームを見せていただく。ご存じヒダカプロテクターの下だ。
さすがに、良い。塩野さんが例によって、いろいろ質問する。場長さんは、きびきびした口調で話して下さる。「このあいだ、渡辺先生が来て、見て行かれました。先生も期待されていました。」「これももう乗っているのですか?」「いや、乗っていません。左前の球節のところが、少しハレているようなので、分かりますか?」私は見たがよく分からなかった。「大事をとって、乗るのはもう少し先になります。」辺見さんが馬のクビをさわりながら、写真を撮ってもらっている。「もうそろそろ満口になるのでしょうか?」「この間、クラブの人の話では、あと6口と言っていました。」「やはり、ヒダカプロテクターが圧勝でしたからね。」「あの後、どっと、申し込みが有ったようです。」
車で、少し戻って、P2アフリート×モガミゲランとP36マルゼンスキー×ヒルガオを見せていただく。その間にも場長さんは、細かい指示を出している。地面に何か書きながら「いいかい。もう一度言うよ。あれをこうして・・・」そして、その後、また、我々にいろいろ説明して下さった。「モガミゲランは即日完売だったですね」と塩野さん。「そうだったみたいですね。もっと高くしておけば良かった。ははは」ヒルガオも高齢でこれが最後の産駒になるらしい。「はじめにウイニングスマイルを出して、最後にこれが走りますよ。マルゼンスキーも死んじゃったし、走りますよ、きっと。」とおっしゃった。お礼を言って、2頭が放牧されるところまで見ていた。2頭とも元気に駆けていった。
鈴木さんが、「ヒルガオが良く見えた。」と言っていた。
豊洋牧場(再度2歳牝馬に囲まれて)
白井牧場から、また、豊洋牧場に戻った。途中、235号から、曲がるとき、また塩野さんの急ハンドルが出た。「すみません。ぼっとしていて、原嶋さん替わって下さい。」
私は、運転を替わった。11:30頃豊洋牧場分場に着いた。若い男性の方が対応してくれた。「何を見ますか」「出来れば全部。ダメだったら牝馬だけでも」と塩野さんが答える。牡馬のP55ミホノブルボン×エンジェルクロスとP57ヤマニンゼファー×ベジンスキーはすでに満口になっているし、我々は誰も、買っていなかったから、妥当な判断だ。
P25オペラハウス×ホウヨウファイナルとP23アフリート×オフホワイトを見せていただく。調教用のダートコースを横切って、柵をくぐって2歳牝馬が放牧されているところまで、歩いていった。岡田牧場の時と同じように、周りを2歳牝馬に囲まれた。「後ろだけは行かないように注意して下さい。蹴られますから」と言われた。馬はみんなおとなしいが、私は臆病だから、前後左右から、同時に鼻面を突きつけられると「うぇーん」と言って逃げていた。逃げてもついてくる。辺見さんは、逃げたりしないから、馬にあちこちなめられて、洋服がべとべとになっちゃったと言っていた。申し訳ないが、私は馬を見ると言うより、馬と鬼ごっこして遊んでいただけだった。でもこんな事滅多に出来ないよな。来て良かった。
帰りぎわに牧場の人から、缶コーヒーまでいただいてしまった。「ありがとうございます」我々は、お礼を言って、豊洋牧場分場を後にした。
苫小牧(昼はグルメツアーのはずが)
昼は苫小牧で、食おうと前日、決めていた。港町だから、上手いものが食えるんじゃないかという予想だった。駅の近くの駐車場に車を止め、歩いて店を探した。だが、全然見つからない。かなり歩いたつもりだが、見つからない。時間もなくなってきた。ダメだ。結局、回転寿司に入って回転寿司を食うという漫画みたいなことをやってしまった。あーあ。帰りに、見たら、少し離れた場所に、ちゃんと飲食店街があった。あーあ。
ノーザンホースパーク(初めて馬に乗る)
苫小牧から再度、塩野さんの運転で、ツアー最後の目的地ノーザンホースパークへ向かう。途中ちょっと早めに36号を右折してしまい、だいぶ、遠回りし、再度36号に出て逆方向から左折して、ノーザンホースパークへ向かう。ノーザンホースパークの看板が出ていたが、塩野さんが左折する道を確認できず、3度目の急ハンドルが出てしまった。鈴木さんが「あんなにでかく、看板が出ていたのに分からなかったのかよ」と言った。「入る道が分からなかったんです。疲れていることも事実ですけど」と言った。「替わりましょうか?」と私が言う。「いいです。もうすぐですから。」塩野さんも疲れているのだ。後は、私が運転しようと思った。
ノーザンホースパークでは、「引き馬」と言うコーナーがあった。私は、馬に乗ったことがないから、乗ってみたいと思った。塩野さんは、「リアルバースデーに乗りたいなあ」と言っていた。リアルバースデーは厩舎の中で繋がれていた。今日は引き馬には、出ていないようだ。もしかしたら、乗馬用かもしれないが、確認しなかったので、分からない。引き馬の券を買った。700円だ。塩野さんが係の人に馬の名前を聞いた。「ぺぺ」だか「ポポ」だか「チャーリー」だか、教えてもらったが、いづれも聞いたことのない名前で、忘れてしまった。係の人に、「左足をかけ、右足を馬の背中にぶつけないようにまたいで下さい」と言われ教えられたように乗った。そして歩き出した。引いてくれた人が、いろいろ話しかけてきた。「馬に乗るのは初めてですか?」「ええ」「どうですか?」私は、少し考えて答えた「生き物に乗っているんだなあと言う気がします。」実際、私が思っていたイメージとはかなり違った。馬が歩くたびに、そのよじれるような感じが伝わってくる。
「そうですね。生き物に乗るなんて、小さい頃お父さんの肩車に乗ったくらいでしょうから。」「はあ」私も父の肩車に乗った時期も有るのだろうが、完全に忘れている。「何処からいらっしゃったんですか?」「東京です」「もう、涼しくなってきましたか?」私は、3日前のツアーに出る前の天気がどうだったかなんて忘れていて、「はあ、そろそろ涼しくなって来ました」なんて、適当に答えてしまった。
もう少しで終わりと言うところで、馬は立ち止まってウンコをした。ウンコする時の振動まで感じることはできなかった。
新千歳空港(ビールがうまかった)
ノーザンホースパークから私の運転で、レンタカー屋さんまで向かった。一応、満タンにして返却というルールだったので、スタンドに寄った。走行距離は約520キロだ。リッター10キロで計算しても、52リットル。この車ガソリン車だっけ、ディーゼルだったっけ。誰も知らない。スタンドで確認したら「軽油」て書いてある。ラッキー。これで安く済む。レンタカー屋さんはすぐとなりで、すでに看板が見えている。あと15mくらいだ。「ここまで来て、事故ったらシャレにならないよね。」私は、慎重に車を動かした。レンタカーを返し、空港行きのバスに乗る。空港に着き、先にチェックインを済ませ、ラーメンを食いに行く。「俺、ラーメンとビール飲もう。ずっと我慢してたんだ。飲んじゃ悪いと思って」と私が言うと「飲まれちゃ困まります。」と塩野さん。「悪いとか以前の問題だ」と鈴木さん。違うって。いくら私でも、運転するときは飲まないよ。そうじゃなくて、塩野さんが運転してる時に、私が飲んじゃったら替わる人が、いなくなっちゃうから、悪いと思ったのです。私も辺見さんも、生ビールを頼んでいて、「お疲れさーん」の乾杯は、ジョッキとタダの水のグラスが混じり合うことになった。瓶ビールにしておけば良かったかな。ま、しょうがない。実にうまいビールだった。最高、最高!
チェックインが済んでいるので、出発の時間に飛行機でということで、自由行動。私は、おみやげなど買う。おみやげとか買うのは得意ではないが、しょっちゅう、職場の周りの人にいただいているので、こんな時は買わないわけにはいかない。
羽田空港(ツアーの終わりに)
19:00発のJAL520で東京に向かう。予定より10分くらい遅れて20:40頃、羽田に着いた。そこからは流れ解散。振り返ると、ハードで少々、疲れたが、その分充実した、楽しいツアーだったなと思った。今回のツアーを企画してくれた塩野さんには、お礼を言いたいと思います。最後になりましたが、北海道事務所で対応してくれたクラブの方と、牧場で対応して下さった皆さん。本当にありがとうございました。(完)